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Open Duck Mini :かわいい見た目で、現場に入り込む新しいかたち?

(2025年5月23日現在の記事です。)

OpenDuckMiniは、アヒルのようなフォルムで愛嬌たっぷりに歩く、超小型モビリティロボットです。
見た人の心をつかむ「かわいさ」が特長でありながら、センサーや通信機能の拡張により、現場で実用的な役割を果たす可能性も秘めています。

OpenDuckMini製作の裏側

OpenDuckMiniの外装は、GitHub公開モデルをベースに、クフウシヤ社内の3Dプリンタで製作しました。
実はクフウシヤ社内には、自宅にも3Dプリンタを持つ社員が多数!
趣味と仕事の境界を越えて、ロボット製作好きが集まった開発メンバーです。

かわいい見た目をしていますが、製作には一工夫が必要です。

例えば、このような工夫がありました。

■ 電源の急停止問題があり、電池の最大電流量の仕様を見直して電池を再選定。

■ 足腰のパーツはTPU(熱可逆性ポリウレタン)素材で印刷。
  詰まり問題が発生しましたが、フィラメント挿入速度を調整して、安定出力に成功。
  (開発途中、安定歩行のための防振マットは逆効果になることも判明・・!)

■ ソフトウェア環境構築では、RaspberryPi OS標準搭載のPythonバージョンと、
  Drakeライブラリに互換性がないことが発覚。
  古いPythonバージョンを公式ソースから取得し、ビルドしてRaspberry Pi上に手動でインストール実施。

配線作業もクリア

このような、トライ&エラーの積み重ねが、あのかわいいOpenDuckMiniの姿を作り上げています。

どんな場面で役に立つ?

かわいいからこそ、OpenDuckMiniが求められる場面があるかもしれません。
たとえば、こんなシチュエーションを想像しています。


■ 屋内モールや展示会でのパトロール+接客
  歩くだけで目を引くので、自然に人が集まり、会話のきっかけに。
  センサーを載せれば、温湿度、CO₂濃度、混雑度の収集も。

■ 介護施設や医療現場での癒やし+見守り
  かわいさで人を安心させつつ、環境モニタや位置情報の取得も可能に。

OpenDuckMiniは、「弱いロボット(岡田美智男・豊橋技科大)」の思想に通じる設計ともいえます。
あえて、強く働きかけない存在が、人との自然な関りを生みます。


「癒しの見た目」+「データを拾う頭脳」!

OpenDuckMiniは、人と空間のちょうどいい距離で動くロボットになるかもしれません。


あなたの職場や、仕事現場で、OpenDuckMiniは活躍できそうでしょうか?
PoC企画などのご相談は、いつでもお待ちしております。

【参考】OpenDuckMini GitHub公開リポジトリ
https://github.com/apirrone/Open_Duck_Mini

【参考情報】
岡田美智男 (2013)『弱いロボット』講談社現代新書

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