

WORKS 導入事例
フィジカルAI時代の幕開け!ヒューマノイドロボットの未来
(2025年6月11日現在の記事です)

1. ヒューマノイドロボットが熱い
いま、ヒューマノイドロボットが再び注目を集めています。
サッカーをしたり、受け身をとったり、目を疑うような動画が毎週公開されています。
背景にあるのが「フィジカルAI」という新しい概念です。
これは、物理的な環境と直接相互作用し、人間のように柔軟にタスクを遂行できるAIロボットを指します。
米国のFigure AI社や、中国のUnitree Robotixs社など、世界の先端企業が 次々と高機能ヒューマノイドを開発しています。
ヒューマノイドは、単なる研究対象から「現場で働く存在」へと進化を遂げようとしています。


2. 「歩けるだけじゃない」──ロボットが習得する“身体知”
注目されているポイントは「動ける」だけでなく「考えて動ける」ことです。
GoogleのGemini Roboticsは、視覚・言語・動作を統合するVLAモデル(Visual Language Model)を搭載し、
自然言語の指示で動作を即座に理解し、タスクをこなすロボットを発表しています〔1〕。
また、洗濯物を畳む、物を適切に袋詰めするなど、精密なマニピュレーション技術も進化しています。
ヒューマノイドロボットが人間と一緒に協働するには、マニピュレーション技術もカギになります。
これらの学習には模倣学習が用いられており、クフウシヤでも実証実験も進めています。

将来的には、「その食器を片付けて」と人間が言葉で指示をすれば、どこに置いてあっても、どのような形状の食器でも、ロボットが自分で考えて行動することができます。
これがフィジカルAIが実現する未来です。 とはいえ、ヒューマノイドはまだ万能ではありません。
認識ミス、未学習環境での挙動の乱れなど、課題もあります。しかしそれを補うのが模倣学習による「自律学習能力」です。
3. ヒューマノイドの次の可能性に挑戦中
ロボットxAIを人間に例えるなら、AIの大脳的な機能(思考・記憶・言語)は、LLM(大規模言語モデル)やAIエージェントによって急速に進化しています。
一方で、身体の動きやバランス、スムーズな運動といった小脳的な機能、すなわち運動制御・バランス感覚といった領域こそ、実は社会実装において大きな壁となっています。
クフウシヤは、この小脳的な機能(運動機能・バランス感覚)の開発が得意です。
四脚ロボットやヒューマノイドを用いた実証では、狭い通路での方向転換、転倒しない仕組みの動作を「習熟」させる技術の研究開発を進めています。
大脳的機能については、パートナー企業との連携によって統合PoCも実施中です。

ヒューマノイドの社会実装は、単独の開発ではなく、現場での試行錯誤とともに育ちます。
想定している業種は、宿泊・飲食・物流・教育・介護・エンタメなど多岐に渡りますが、実際には「何をロボットに任せるか」は現場ごとに異なります。
クフウシヤでは、業界や業務シーンに応じたPoCが得意です。
動くヒューマノイドロボットを見れば、「こんな場面で活躍してくれるかも?」というアイデアが広がるかもしれません。
お客様の現場で、実際にヒューマノイドロボットを歩かせてみることもできます。

単に動くだけではない、”考えて動く”ロボットたちがどのように現場の課題を解決し、新たな価値を創造していくのか。
その具体的なイメージを掴んでいただくために、「うちの現場だったら、ヒューマノイドロボットがどう活躍するのか?」など
少しでもご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
今後の実証実験の様子も、随時公開していきます。
〔1〕https://blog.google/intl/ja-jp/company-news/technology/gemini-robotics-ai/
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